話題のハッキングゲームトップ10

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オンラインゲームが好きでプライバシーに興味があるなら、ハッキング、サイバーセキュリティ、監視に関連するハッキングゲームをチェックしてみましょう。楽しいだけでなく、プレイヤーに対して今後の行動に対する新たな視点を与えるように設計されています。

ゲーム業界で拡大するジャンル:ハッキング

ハッキングやプライバシーに関するフィクション作品は厳密には新しいジャンルとは言えませんが、映画や書籍では以前からこのテーマが取り上げられてきました。ビデオゲームは、プレイヤーの選択次第でさまざまなストーリー展開を描ける新しいメディアです。

注目すべきゲームはまだ少ないかもしれなませんが、徐々にその数は増え続けています。Zachtronicsの創設者で開発者のザック・バース氏は、ハッキングを題材にしたビデオゲームは80年代や90年代の映画やテレビに直接影響を受けており、現在のこのジャンルの人気の高まりは循環的なノスタルジーの結果であると述べています。

本記事では、ハッカーや政府の監視役としての腕を試してみるために、私たちがセレクトした注目のゲームをご紹介します。

人気のハッキングゲームトップ10

※ハッキングのほか、サイバーセキュリティ、監視に関するゲームを含みます。

10. American Arcadia(2023年)
9. Do Not Feed the Monkeys(2018年)
8. Her Story(2015年)
7. Operation: Tango(2021年)
6. Orwell(2016年)
5. Hacknet(2015年)
4. System Shock(1994年)
3. Not For Broadcast(2020年)
2. Papers, Please(2013年)
1. Watch Dogs(2014年)

10. American Arcadia (2023)

プレイヤーの役割:事務員、ステージエンジニア

このゲームは70年代のレトロフューチャーな大都市である架空の都市、アルカディアを舞台としています。市民は贅沢な生活を送っており、自分たちの生活が映画トゥルーマン・ショー風のリアリティ番組で24時間放送されていることには気づいていません。

プレイヤーは2つのゲームプレイモードで異なる役割を担います。

  1. 2.5Dプラットフォーマーでは、このディストピア的なエンターテインメントから脱出しなければならない地味な事務員、トレバーとしてプレイします
  2. トレバーの脱出を手助けしようと決意したステージエンジニアのアンジェラとしてプレイします。ファーストパーソン(一人称視点)のハッキングを体験できます

2つのゲームプレイモードは、まるで鏡の両面にいるようなものです。

9. Do Not Feed the Monkeys (2018)

プレイヤーの役割:監視員

盗撮シミュレーターと称された『Do Not Feed the Monkeys』では、プレイヤーは霊長類観察クラブの新メンバーとなり、スパイの役割を担います。霊長類観察クラブは、監視カメラや不正アクセスしたウェブカメラを介して「モンキー」と呼ばれる人々を監視する影のグループです。

プレイヤーは、さまざまなライブ映像で見知らぬ人を監視し、情報を収集します。

プレイヤーは監視下にある人物との交流を避けるようアドバイスされていますが、その人物を助けたり、恐喝したり、暴露したり、妨害したりすることが可能です。

あなたは「モンキー」に餌をやりますか?

プレイする?しない?『Do Not Feed the Monkeys』は、風刺と病的な好奇心が見事に融合したインディーコメディです。

このゲームが気に入った人におすすめのゲーム:Dave the Diver』、『Not For Broadcast』

8. Her Story (2015)

プレイヤーの役割:無名の調査員

1994年を舞台にした『Her Story』は、失踪した男の謎とその行方を追っていきます。プレイヤーは、男の妻ハンナ・スミスの警察のインタビュー映像に徹底的に調べ、真実を解明する任務を追っています。

このゲームは、実写映像と古いデスクトップのユーザーインターフェース(UI)を組み合わせたインタラクティブムービーです。ストーリーが進むにつれて、事件の裏では何かが進行していること、そしてハンナが警察に話した内容以上の事実を知っていることが明らかになります。

プレイする?しない?『Her Story』は、本物の刑事になって警察の捜査資料を整理しているような気分を味わえる、手に汗握るスリラーです。

このゲームが気に入った人におすすめのゲーム:『Telling Lies and Immortality』

7. Operation: Tango (2021)

プレイヤーの役割:ハッカーまたはスパイ

『Operation: Tango』は、スパイまたはハッカーのどちらかを選択して高難易度のミッションをクリアしていく、スパイをテーマにした非常に楽しい協力型アドベンチャーゲームです。ハイテクな近未来の世界でパートナーと協力し、密にコミュニケーションを取りながら課題をクリアし、敵を出し抜くことが目標です。

このゲームは親しい友人やパートナーと共にプレイするのに最適です。

プレイする?しない?『Operation: Tango』は今回ご紹介するゲームの中で唯一マルチプレイに特化した作品で、ミッションがよりスリリングなものとなっています。

このゲームが気に入った人におすすめのゲーム:『It Takes Two』『チックタック:二人のための物語』『We Were Here』シリーズ

6. Orwell (2016)

プレイヤーの役割:国家監視責任者

ゲームタイトルの通りです!ドイツのゲームデベロッパーであるOsmotic Studiosが2016年にリリースした『Orwell: Keeping an Eye on You』はエピソード形式のハッキングシミュレーターで、プレイヤーは、独裁者ビッグ・ブラザーの役割を担います。このゲームは、「パーティ」と呼ばれる権威主義政府が支配する「ネイション (Nation)」という国を舞台としています。国家工作員として、プレイヤーは一連のテロ攻撃の背後にいる人物を特定するため、国民を監視する任務が与えられています。任務を遂行できるよう、プレイヤーにはインターネット情報、個人的な通信、国民の個人ファイルへのフルアクセス権が与えられています。

Osmotic StudiosのCEOであるダニエル・マルクス氏は、このゲームに影響を与えた主な要因の1つに、2013年にエドワード・スノーデンが世界的な監視プログラムの概要を記した数千もの極秘文書をリークしたことだと述べています。開発チームは、どの国民データを「パーティ」に渡すかを選択しなければならないプレイヤーのモラルジレンマを作りたかったのです。その目的は、プレイヤーに個人データを選別させ、見てはいけない個人的なものを見つけることへの不快感を芽生えさせることでした。国民データの作成にあたっては、公的な情報源(ウェブサイトやソーシャルメディアへの投稿など)から私的な情報源(電話の録音やインスタントチャットのメッセージなど)まで、複数のプライバシー層が考慮されました。

プレイする?しない?ゲーム『Orwell』の覗き見的要素にはスリリングなものがあります。念のため断っておきますが、私たちは実生活においてこの種のプライバシー侵害には完全に反対です。ですがフィクションではどうでしょう?ちょっと興味深くないですか?

このゲームが気に入った人におすすめのゲーム:『This Is the Police』、『Her Story』『Simulacra』シリーズ

5. Hacknet (2015)

プレイヤーの役割:謎を解き明かすハッカー

2015年にリリースされた『Hacknet』は、マット・トロッビアーニ氏が自身のワンマンバンド組織Team Fractal Alligatorのもとで開発しました。『Hacknet』はターミナルベースのハッキングシミュレーターで、最近、謎の死を遂げたビットというハッカーが残した指示に従うというものです。ビットは、世界的な侵入型セキュリティシステムの開発者でした。ビットが14日間自身のシステムにアクセスしていなかったためフェイルセーフが作動し、自動電子メールが1人の受信者、つまりプレイヤーに送信されたのです。プレイヤーの仕事は、個人情報を徹底的に調べ上げ、企業の陰謀を暴くことです。

トロッビアーニ氏は、プレイヤーに基本的な技術やセキュリティのスキルを提供する、リアルなハッキング体験を作りたいと考えていました。プライバシーとセキュリティに関して『Hacknet』は、ソーシャルメディアを通じてインターネット上で容易に個人情報が流出する性質の変化を反映するために開発されました。ゲームからカットされたオリジナルのエンディングでは、プレイヤーはすべてを永遠に公開するか、すべてを永遠に非公開にするかのスイッチを押す選択を迫られます。どちらの選択がより恐ろしいかは私たちにもわかりません!

プレイする?しない?『Hacknet』のゲーム性やユーザーインターフェイスは独特で学習曲線もあるため、少々忍耐が必要になるかもしれません。ですが、一旦始めてしまえば非常に魅力的なゲームとなるでしょう。

このゲームが気に入った人におすすめのゲーム:『Uplink』、『TIS-100』、『Shenzhen I/O』

4. System Shock (1994)

プレイヤーの役割:大混乱をもたらしたハッカー

なんという名作でしょう。1994年にリリースされた『System Shock』の主人公は無名のセキュリティハッカーで、RPG要素のあるファーストパーソン(一人称視点)のアクションアドベンチャーゲームです。主人公は、TriOptimums社が所有する宇宙ステーション「シタデルステーション」のデータベースをハッキングしようとしていたところ捕まり、TriOptimums社の重役エドワード・ディエゴから最後通牒を突きつけられます。取引により、シタデルステーションを支配する「SHODAN」と呼ばれる邪悪な人工知能をハッキングを行うことで、成功報酬として主人公は高度な神経インプラントが約束されます。SHODANはハッキングされ、倫理的・道徳的プログラムが削除された後、システムの制御はディエゴに引き継がれます。この出来事の6ヶ月後からスタートするゲームでは、SHODANが暴走してシタデルステーションを占拠しました。ロボットは自由に歩き回り、攻撃的にプログラムされ、残された人間の乗組員はミュータントかサイボーグに変えられてしまっています。

デザイナーのオースティン・グロスマン氏は、無名の主人公は直面している苦境に個人的に関係している「面白いほどモラルに反する人物」として開発されたと述べました。『System Shock』は当初、リアルなハッキングシミュレーターとして設計されましが、パブリッシャーのオリジン・システムズ氏がプレイヤーにとって難しすぎると判断したため、後に簡略化されています。

プレイする?しない?『System Shock』の影響力は非常に大きく、これがなければ『Deus Ex』や『BioShock』シリーズは存在しなかったと言っても過言ではありません。レトロな外観と雰囲気で、90年代へのノスタルジーに浸ることもできます。

このゲームが気に入った人におすすめのゲーム:『BioShock』シリーズ、『Deus Ex』シリーズ、『サイバーパンク2077』

3. Not For Broadcast (2020)

プレイヤーの役割:プロパガンダクリエイター

面白いひねりの効いたゲームをご紹介します。『Not For Broadcast』は、NotGamesが2020年初頭にリリースしたプロパガンダシミュレーターです。プレイヤーは、急速に台頭する権威主義政府と手を組んだ巨大な新興メディア企業「National Nightly News」の経営者となり、視聴者が目にするものをコントロールする使命を帯びています。プレイヤーの目標は、どの記事やトピックなら安全に放送できるか、またどの記事やトピックを検閲する必要があるかを判断することです。

ディストピア小説の大ファンであるNotGamesの開発者たちは、国家がいかにして「民主主義からディストピアへ」移行するかを実証するリアルな放送シミュレーターを制作したいと考えていました。これは選択肢が重要なゲームです。視聴者が政治的人物をどのように認識するかという選択肢が与えられ、その決定に基づいて複数のエンディングが用意されています。また、他のディストピアフィクションとは異なり『Not For Broadcast』は、悲惨さや抑圧をあからさまに表現するのではなく、ドタバタ劇や風刺を基調としています。

プレイする?しない?このゲームは、これまでに見た中で最もクリエイティブで革新的なゲームの1つです。『Not For Broadcast』のストーリーは短めですが、それを補って余りある胸躍るシーケンスがあります。

このゲームが気に入った人におすすめのゲーム:『Headliner: NoviNews』、『The Republia Times』

2. Papers, Please (2013)

プレイヤーの役割:強力な国境警備隊

大ヒットを記録し、レビュー評価も高い『Papers, Please』は、陰惨で架空の東欧ディストピア国家アルストツカを舞台にしたパズルシミュレーターです。クリエイターのルーカス・ポープ氏が全面開発した『Papers, Please』は、2013年にリリースされました。プレイヤーは国境にある移民検問所の警備員となり、不規則で刻々と変わるガイドラインを遵守しながら、入国管理書類や渡航書類の審査を行い、最終的に誰がアルストツカを合法的に行き来できるかを判断する任務を負います。また、書類を偽造した者を拘束しなければならない場合もたびたびあります。

クリエイターのルーカス・ポープ氏によると、このゲームのインスピレーションは、非日常的な場所を舞台にしたゲームへの興味と、「検査官の力」と「移民に対する緊張感」に焦点を当てたゲームメカニックのアイデアとの組み合わせから生まれたと語っています。ゲームプレイ中に行われるプライバシーの重大な侵害のひとつは、密輸品や爆発物を隠していないかどうかを調べるために、サーチスキャナーを使って移民を裸で検査できることです。今回ご紹介している他のゲームとは異なり、『Papers, Please』は完全にアナログな監視方法に焦点を当てています。

プレイする?しない?『Papers, Please』が高く評価されているのには理由があります。ダークな雰囲気と重い題材は、スタンフォード監獄実験に似たプレイヤーの病的な好奇心を満たすのに最適です。ただしご注意ください。エンディングが20種類もあるため、あっという間に何時間もプレイしてしまうかもしれません。

このゲームが気に入った人におすすめのゲーム:『Beholder』、『The Stanley Parable』、『Gunpoint』

1. Watch Dogs (2014)

プレイヤーの役割:復讐に燃えるハッカー

2014年にリリースされた『Watch Dogs』は、都市全体ハッキング可能性をリアルに描いた作品と言われています。プレイヤーはエイデン・ピアースというハッカーとなり、スマートフォンを使って公共交通機関を操作し、信号機を変え、電話を妨害し、セキュリティシステムに侵入し、都民の情報や銀行口座にアクセスします。『Watch Dogs』の舞台はシカゴで、全デバイスを接続するように設計された都市全体のオペレーティングシステムを導入した架空の世界初の都市です。暗殺未遂で姪を亡くしたピアースは、ハッキングアプリを使って犯人を追い詰めていきます。

開発元のユービーアイソフトは、ゲーム内のハッキングの仕組みがリアリティを持つようにするため、Kaspersky Labの主任マルウェアエキスパートであるヴィタリー・カムルク氏を雇用しました。カムルク氏は親しい同僚2名とともに、一連の有名なハッキング、とりわけレッド・オクトーバーのハッキングを分析し、主人公ピアースの能力に関して何が実現可能かを判断するのに役立てました。面白いことに、ユービーアイソフトが発売後にゲームのパフォーマンスを分析したところ、プレイヤーの約60%がテクノロジーに対する見方を変え、スマートデバイスをめぐる行動を変えたことがわかりました。

リアルがフィクションを模倣するという奇妙なケースですが、シリーズ3作目となる『Watch Dogs: Legion』自体がハッキングの犠牲となりました。2020年10月、ランサムウェア集団「Egregor」がこのゲームのソースコードを盗み出し、ネット上に流出させたと主張しました。ソースコードが本物かどうかは不明です。「Egregor」は同月、ゲーム開発会社Crytek社への攻撃にも関与していました。

プレイする?しない?熱狂的なアクションシーン、映画並みのシネマティックス、そして緻密に描かれるストーリーなど、このゲームには優れたゲームに必要な要素がすべて揃っています。全知全能の『Watch Dogs』の世界でプレイすれば、最高にスリリングな体験が得られるはずです。

このゲームが気に入った人におすすめのゲーム:『Metal Gear Solid』シリーズ、『Control』、『Assassin’s Creed』シリーズ、『Infamous』シリーズ

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